楽器について

 

ヤトガ(モンゴル箏)について

 

ヤトガ(モンゴル箏)とは主にモンゴル国や中国内モンゴル自治区で演奏される楽器をさします。

 

古くは13世紀チンギス・ハーンの時代から王宮で演奏されていたという記録が残っています。

 

演奏者が楽器を膝の上に乗せ、義爪を用いず指で直接弦を弾いて音を出す奏法が特徴的です。

 

馬頭琴(モリンホール)の伴奏楽器として用いられることが多いですが、ソロ演奏にも対応できます。

※日本語表記は統一されておらず、ヤトガのほかヤタガ・ヤタグ等の表記もみられますが、いずれも同じ楽器をさします。

 


箏(こと)について

 

箏(こと)は日本楽器の中で「こと類」に属する弦楽器です。

こと類とは、大ざっぱにいうと板状の胴の上に絃が張ってある物のことで、箏のほかには、和琴(わごん)、琴(きん)、一絃琴(いちげんきん)などがありますが、箏がもっとも一般に広く普及しています。

 

平安時代には「箏(そう)」あるいは「箏(そう)のこと」と呼ばれていましたが、その後の時代からは「箏(こと)」と呼ばれています。また、現代では「琴(こと)」と表記する場合もあります。

(※和箏(わごと)という呼称はありません。)

 

13本の絃の一本ずつに柱(じ)を立てて調弦し、右手の親指、ひとさし指、中指に爪をはめて演奏します。

 

江戸時代初期に当道所属の盲人男性音楽家たちがはじめた筝曲のレパートリーが、現在も古曲として伝承され、広く演奏されています。明治時代以降、西洋音楽が取り入れられ、今日まで様々な楽曲が作曲されています。